言いたい事が言えないままに、 我慢によるストレスが高じて夫婦仲が悪くなる一方です。本当は仲良くしたいのに、 どうしたらうまくいくようにできるでしょうか?
コミュニケーションの始め方に注意をして、分かって欲しいことを<コミュニケーションの4本柱(誠実、率直、対等、自己責任)>を使って話ましょう。
自分が本当に望むことは、丁寧に<コミュニケーションの4本柱(誠実、率直、対等、自己責任)>を使ってを話し合うことがとても大事です。
コミュニケーションの4本柱は心の4本柱と言い換えることができるほど重要なことです。けんかになる原因も4本柱を使っていないからです。
本当は甘えたいけれど、いまさら恥ずかしい。。。。。
自分の気持ちを話すと自分が軽く見られないか心配。。。。
どちらも余計な心配です。
ご主人に照れ隠しがあって無愛想な返事しか返ってこなくても気にしない。
結果の詮索より、自分の気持ちを率直に伝えることが自分の心と身体にいいのです。自分の心と身体にいいことは、結果にもいい影響を与えます。自然な潜在意識が働くからです。
もし、その結果が自分の期待と違って悪ければ、それはそれでたくさんの選択肢があるので、最良を選んで、最良の行動を重ねるといいのです。つまりPDCAを使うのです。
そういうと難しく聞こえますが、人間は自然にそうするものなのです。誰しもがそうしながら育ってきたのです。
ところが考え違いからネガティブな行動を重ねて人生をおかしくしてしまっている人は潜在意識を無視してきたのが原因です。みんなと同じようにPDCAを使っているけど、CAで間違ったために二度目のPAを間違い、二度目以降のPDCAをどんどんおかしくしているのです。
<原因が結果>になります。誰もこの法則を変えることはできません。
ところが、一般的に、大事なことほど話しにくいものです。
男男、男女、女女、どの組み合わせでもそうです。
男女のカップルの場合、恋仲の段階では、喧嘩してもそれぞれ帰る場所があり、別の空間で過ごすことで冷静さを取り戻せることもあり、言いたい事を言えます。
同じ空間に暮らしても、同棲の場合も、まだ逃げ場があります。
でも戸籍を同じくして、同じ空間に暮らすと随分違います。
家庭は、ある意味、密室みたいな場所ですから、誰だって、そこで気まずい思いをしたいとは思わない。
結局、大事なことほど避ける傾向が強くなるほど、分かってほしい思いが強くなる。
言葉よりも、言い方、態度、表情などで遠回しに伝えようとする。
あるいは、我慢するだけした結果、破裂したように突然すべてを噴出させて感情を乗せる。
その背景に正しい理由があったにしろ、遠回しな表現も、いきなりの攻撃も理解できない。その分、こんなに言ってるのに分からないのかとますます腹が立つ。
いままで何も考えていないのか、気にもしなかったのかと、ますますムカつき、 なにが問題だったのか、分からなくなるので、なにも解決しない。
むしろ以前より状態が悪くなる。
このような状態を避けるには、言いにくいことほど、向かい合って話し合うようにします。
難しいけれど、コツがあります。
建設的で気持ちのいいコミュニケーションには、感情のコントロールが不可欠です。
感情の抑圧は感情的な行動の原因になります。ネガティブな感情の倍返しになってしまうのです。自分でも感情の波に呑み込まれ感情の波に押し流されます。
自分が何をどう感じているか把握できないと、生涯に影響することも本当の気持ちが判らないまま行動することが起こります。
私たちは、ある事実が発生すると無意識の内に、 次の3つのステップを順番に進んでコミュニケーションを始めます。
1)起こった事実に反応してスタートする
2)自分なりの解釈(感じ方)でスタートする
3)どうすれば目的が達成できるか最適な解決方法を考えてスタートする。
3)からスタートすることで効果的なコミュニケーションができます。
ところが不安に耐える力が弱いと感情の洪水に呑込まれてしまい、
【3)どうすれば目的が達成できるか最適な解決方法を考えて行動する】前に、
【2)自分なりの解釈(感じ方)でスタートする】か
【1)起こった事実に反応してスタートする】
から始めてしまいます。
不安に負けて無力感から、他人事のように反応するだけになり、1)からスタートしたり、自分の感じ方をコントロールできないまま、防衛から過剰な反応を引き起こし感情的なまま、2)からスタートしてしまうのです。
どちらも問題の解決を忘れた状態ですから解決は困難になります。
問題が困難なほど不安も大きいのが正常です。不安を恥じることはありません。
落ち着いて感情的にならず、3)のどうすれば目的が達成できるか、最適な解決方法を考えてスタートするようにします。
併せて気をつけたいのが、場所とタイミングです。
これを間違うから、コミュニケーションが混乱します。たとえば休息モードに入っているときに、いきなり重い話を聞かされると不安になって聞こうとしない場合が多いものです。
自分の言いたいことを言い出す側は、心の準備をした上で話しだす事ができるけれど、聞く側は突然です。
性格によるけれど、いきなりはきつい。大事なことなので話すことが正しいと思っても、正しい間違っているで判断せずに、
目標を達成するうえで適切かどうかを考えてコミュニケーションを始めるようにします。
「○○について聞いてほしいことがあるんだけれど、 いつがいい。心配することはないよ」って、ユーモアも加えて、少しお姉さんになったつもりで、やさしく切り出して、相手の都合を確認するようにして、不安がらせないようにするのはどうでしょう。
それでも相手は不安がるかも知れませんが、突然言われるのとは随分違います。
話にくいことは、自分が気にしているために、どさくさにまぎれて処理しようとします。
これが良くないのです。
話にくいことほど、出会い頭にひとこと、何かのついでにどさくさに紛れてのひとことではなく、場とタイミングを用意して話し合いましょう。
私たちは、相手の気持ちになったつもりで考えますが、同時に思い込みや決め付けを使っている場合が多いものです。
それでは気遣いというよりひとり芝居になってしまいます。
お互いに相手を気遣っているのに、傷つけあうってバカバカしい。